きらめく空の物語 ― Shimmering Skies(シマリング・スカイズ)とは?

きらめく空の物語 ― Shimmering Skies(シマリング・スカイズ)とは?

ロルカナの空が、ふたたび輝きはじめます。お祝いの光の中で、魔法の道具「クロミコン」をめぐる冒険が幕を開けました。ディズニーキャラクターたちとともに、かくされた地図、謎の部屋、騎士たちの目覚め…そして終わりのあとの始まりまで。「Shimmering Skies」の世界で広がる、あたらしい物語をのぞいてみましょう。

ひみつの地図とかくされた部屋

ひみつの地図とかくされた部屋

昔むかし、ロルカナの世界でのことです。

魔法使いのマーリンは、頭をぶつけるのが好きではありませんでした。ですが今回ばかりは、その出来事がとても大事な始まりとなったのです。

アースラという悪者が倒されたお祝いのとき、「グレート・イルミナリー」という大きな塔が崩れかけました。みんなは無事でしたが、その塔の小さなかけらが、マーリンの頭にポンと当たってしまいました。

するとどうでしょう。マーリンは不思議な光景を見始めたのです。そこには、魔法のアイテムや、すっかり修復されたイルミナリーの姿がありました。

その後、マーティンととても頭の良いバジルというキャラクターが、ロルカナの広間にある秘密の部屋で、「アンバー・クロミコン」というアイテムを発見しました。それはとても強い力をもつもので、ほかにも同じようなアイテムが隠されているかもしれないと、希望がわいてきました。

賢いヴェンチュロは、マーリンにリーダーを任せて、もっと広く探すように言いました。スクルージ・マクダックというキャラクターは、すでに秘密の地図を手に入れていたので、仲間に加わりました。スクルージの甥のドナルドも勝手についてきました。彼は大きな虫めがねを持っていましたが、なかなか新しい部屋は見つかりませんでした。

そこへ、モアナというキャラクターが現れました。たいまつを持ち、鋭い目であたりを見回していました。モアナは地図を一目見ただけで、これは塔の中ではなく「海」のほうを指していることに気づきました。

本棚の前でたいまつの火が横にゆがみました。モアナはその線を見つけ、マーリンが壁をさぐると、「カチッ」という音とともに、本棚がゆっくりと開きました。その中には、小さな光る玉がたくさんあり、部屋の奥には、青くかがやく宝石「サファイア・クロミコン」が置かれていたのです。

そのとき、モアナがふと振り返ると、入り口のところで細くて背の高い影がサッと逃げるのが見えました。モアナはすぐに追いかけましたが、見失ってしまいました。

マーリンは、「これはただの宝石じゃない。もっと大切なものかもしれない」と考えました。スクルージの手にあった地図のすみを見ると、奇妙なマークがありました。その瞬間、マーリンの帽子から光がふきだし、不思議な模様が目の前に広がったのです。マーリンは目を大きく見開きました。イルミナリーを直すことだけが目的ではなかったのです。これは、もっと大きな物語の一部でした。

けれど今は、それを考えるのはまだ早いでしょう。まずは、この大切なアイテムを持って、お祝いの場所にいるヴェンチュロのところへ届けること。それがマーリンと仲間たちの今の使命でした。

ただし今回は、空の上にも気をつけることにしました。何が起こるかわからないからです。

不思議な魔法の道具「クロミコン」を探して

不思議な魔法の道具「クロミコン」を探して

ある日、マーティンはマーリンの見たビジョンに登場した、奇妙なアイテムのひとつを見つけました。その瞬間、彼はすぐに気づいたのです。これらのアイテム「クロミコン」は、もっと大きな謎のほんの一部にすぎないと。

そして彼の予感は当たっていました。アンバー・クロミコンというアイテムを手にすると、不思議な力で体が元気を取り戻していったのです。

ロルカナという世界には、このようなクロミコンが全部で6つあるといわれています。それぞれに特別な力があり、イルミニアと呼ばれる光の使い手たちと、その仲間たち「グリマー」にとって、なくてはならないものなのです。

6つのクロミコン

これらのクロミコンはとても古く、ひとつひとつがイルミニアたちの旅やロルカナの世界を守るための大事な手がかりです。でも、ひとつだけはっきりしないことがあります。それは――「クロミコンはいったいどこから来たのか?」ということ。そしてもうひとつ。「この探し物の旅は、どこへつながっていくのか?」その答えを知るために、今、冒険が始まろうとしています。

平和を守る騎士たちの目覚め

不思議な魔法の道具「クロミコン」を探して

ロルカナの霧に包まれた丘を越えたところに、不思議な砦がありました。その砦は、まるで巨人の柱の上に建てられているように見えます。遠くから見ると小さく見えるこの建物も、近づくにつれて、どっしりとした存在感を放ち始めます。入口の両側には彫刻された像があり、どれも優しくほほえむ女性の姿を見上げています。

そのとき、砦の奥深くから歌のようなリズムが聞こえてきました。その声はだんだん大きくなり、何かが扉へと近づいていることがわかります。そして、ふとした疑問がよぎります。この扉は、外からの脅威を防ぐためのものなのか?それとも、内に潜む何かを閉じ込めているのか?

ドン、と大きな音を立てて重い扉が開くと、そこから7人の騎士たちが現れました。彼らは立派な鎧に身を包み、整列して橋を渡っていきます。その歌声は谷に響き渡ります。若き王が、壊れかけた光の塔の下で、しぶしぶ祭りを開くよう命じたこと。そして、その王冠がまだ彼の頭には大きすぎたこと。彼が下した命令は、祭りの会場を囲む土地を守ることでした。なぜなら、闇は決して眠らないからです。

歌が終わるころ、ほとんどの騎士がクスリと笑いました。なぜなら、そのうちのひとりだけが笑わないことで知られていたからです。彼らは互いにうなずき合い、それぞれの道へと歩き出します。海の魔女が倒れ、光の使い手たちがようやくひとときの平和を楽しんでいるこの時こそ、守るべきときなのです。

しかし、ひとりだけその場にとどまった騎士がいました。なぜなら、闇が眠らないとしても……その騎士はもう、ぐっすりと眠っていたからです。

アフターパーティーのあとに 〜 終わりの後の始まり 〜

アフターパーティーのあとに 〜 終わりの後の始まり 〜

「ふむ、これは興味深いな。すべての手がかりが……ただの空っぽの部屋に?」バジルのグリマーは、首をかしげました。遠くでは、まだかすかにお祭りの余韻が聞こえてきますが、すでに宴は終わりかけていました。

その部屋は暗く、大いなるイルミナリーの中にある、いくつもの不思議な場所のひとつでした。そういえば彼は、ついこのあいだドーソンにこう話したばかりです。「この廊下を百年さまよっても、すべてを見ることはできないかもしれない」と。

バジルは一歩、部屋に足を踏み入れました。すぐに目が暗さに慣れます。部屋は完全に空っぽではありませんでした。古い書見台が倒れており、開けたばかりの扉から入り込んだ風が、乾いた海藻のかけらをそっと揺らしていました。潮の香りがかすかに鼻をつきます。

バジルは踵を返し、部屋を出ようとしました。

そのとき、不気味な声が響きました。

「もう帰るのかい?」

その声には、まるで獲物を狙う蛇のような、静かでぞっとするような力がこもっていました。

まとめ

「Shimmering Skies」は、お祝いのきらめきとともに、まだ知られていないロルカナの秘密をそっと教えてくれます。クロミコンを探し、仲間と力を合わせ、未来の平和を守る。そのすべてが、これからの冒険のはじまり。あなたもこの物語の一部になってみませんか?

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